魔法物語
俺の名前は 大空 襲 この14年間きままに生きてきたが、ある日から確実に自分が 変わっていくのを感じていた・・・。
「よぉ!!シュウ!!なにボーっとして んだよ!!」
俺の親友、天草 翔が話しかけてきた。俺たちの通う『王立魔法学校』では普通科のほかに「魔術」というものがある。
だがその魔術はとても強大なものであり、決してむやみやたらに使ってはならないものだった。
それもそのはず、その魔術を使うにはある「装備品」が必要だったため授業の時にしか魔術は使えなかった。
そこで、俺と親友の翔である計画をたてた。
そのある計画とは、俺と翔と、友達の青柳由希奈と双竜弥彦で、そのある「装備品」
を盗むというものだった。
襲 「おい!でもどうやって盗むんだよ!?」
弥彦 「そんなの簡単さ、先生が装備品をしまうときに盗めばいい」
由希奈 「でも、どうゆうふうに盗むの?」
翔 「役割を決めて盗めば簡単なんじゃないか?」
弥彦 「そのとおりだな・・・。」
襲 「じゃあ、足の速い翔がまず先生から盗み、そして由希奈がそれを受
け取り1つ装備して補助魔法で行動スピードが上がる「ヘイスト」を
俺にかけて俺が残りを走って弥彦にわたして弥彦が誰にも見つから
ないとっておきのところに隠してそして放課後にそこで会おう!!」
由希奈 「だいたいわかったけど、どこに隠すの?弥彦!!」
弥彦 「体育館裏だ。あそこならなかなか見つからない。」
翔 「わかった。じゃあ明日この計画を実行しよう!!」
ついに、作戦の日がやってきた。
由希奈 「おはよー♪」
襲 「おはよう、あ〜昨日興奮してぜんぜん眠れなかったよ・・・。」
翔 「あいかわらずだなぁ〜おまえも! ははは☆」
由希奈 「あれ?弥彦は?」
翔 「そういえば今日は顔見てないなぁ〜」
ジリリリリリリリリ!!!!!
襲 「なんだ?なんかあったのか?」
みんなで走って駆けつけると、
佐藤先生 「くそ!!かってに、マジックアクセサリを盗みやがって!!
いったいどこへ行きやがった!あのやろう!!」
翔 「ま、マジでーーーー!!」
由希奈 「んーなんか変よね〜、弥彦がいなくてアクセサリが・・・!!もし
かして!!弥彦が盗んだのかもしれないょ!!」
襲 「そうか!! だとすると・・・、体育館裏にまだいるかも!!」
みんなで走っていった。
襲 「あれ、弥彦じゃねえか?」
翔 「でも、なんか違う空間のようなところのいないか?」
弥彦 「マジックゲート、オープン!!!!」
由希奈 「あの光はなに!? きゃぁぁぁぁぁーーー」
三人は時空のゆがみに迷い込んでしまった!!
・・・・・・・・・
長老 「お〜おまえら、やっとおきたか!?」
襲は、ぼやけて、辺りを見渡し、見慣れない環境を目にする。そして
襲 「みんな!!大丈夫か?」
揺りおこされ、由希奈も目をさました。しかし、まだ現実味がない。
由希奈 「ここはどこなの?」
つづいて
翔 「・・・・・。」
皆辺りを見渡す。
長老 「おまえら、見かけない服を着ておるがどこから来たんじゃ?」
顔を見合って、まだなにが起きたのか把握できない。
そこで、一人の青年が口を開いた。
??? 「お前ら、未来から来たんだろう。」
その言葉に息を呑んだ。
カンのいい襲は青年に尋ねる。
襲 「え、未来?今何年だ?」
長老 「今は、アルティマ暦4年じゃ」
由希奈 「てことは・・過去に来ちゃったわけ・・。」
翔 「そうみたいだな・・・・。」
どうにか、現状をのみこんだ。
襲 「で!!弥彦!!どうして、勝手にマジックゲートを開いたんだよ!」
弥彦に問う。
弥彦 「作戦の前日、ある夢を見たんだ・・・。誰かが俺に訴えたんだ
『マジックゲートをあけろ〜』と・・・・・。」
由希奈 「でも、どうして!?」
弥彦 「知らねぇよ!体が勝手に動いたんだ!」
??? 「これは運命かもしれない・・いいか、お前らにある使命をいいわたす。よく聞いてくれ」
翔 「使命?」
皆、疑問に思う。
襲 「いったい使命ってなんだよ!!どうなってるんだこの世界は!?」
??? 「お前らには、会ってほしい人がいる。」
皆、顔を見合わせた。
由希奈 「会ってほしい人?」
襲 「俺たちに会いたい人なんているのか?」
ようやく弥彦も口を開く。
弥彦 「確かに・・過去で俺たちを知っている人などいるのだろうか?」
翔 「・・・・・・・・。」
そして、謎の青年は先ほどより大きな口調で。
??? 「お前らはそれぞれに別れて旅をしてもらう。」
その言葉に皆、目を見開いた。
さみしがりやの由希奈が
由希奈 「え〜、私には絶対できないよ〜。」
今にも泣きそうだ。
??? 「まぁ〜そんな長い旅じゃないだろうから大丈夫だろう。」
由希奈はそれでも不安気な瞳で見返した。
そんな由希奈をよそに、弥彦は立ち上がった。
弥彦 「で、俺たちはどこへ行けばいいんだよ」
??? 「じゃあ、それぞれ言うからよく聞け。まず、お前、名は確か
襲といったなお前は混沌の鉱山へ行け、そして次は翔、お前
は疾風の谷に行け、次は、由希奈、お前は清水の湖へ行け。
あとは、弥彦、お前は覇者の森へ行け。」
手を握りしめ、青年の言葉に静かに頷いた。
「それじゃ、皆の健闘を祈る。」
襲 「よっしゃー行くぜー!!」
翔 「・・・・・・・・。」
由希奈 「がんばりま〜す」
もう不安気な表情をしていない。
弥彦 「よし、行くか!」
それぞれが旅立ちそうなときに、
??? 「おーい!ちょっと待て、言い忘れたが、それぞれ鉱山は東にあ
り、谷は西にあり、湖は北、森は南だ!じゃあがんばれよ!」
それぞれが旅立った・・・。